コラム(日学薬だよりより)

コラム(日学薬だより掲載分)一覧

季節性の花粉症 【第20号:24.3.1】

放射性物質(2) 【第19号:23.12.1】

加湿器の功罪 【第19号:23.12.1】

放射性物質(1) 【第18号:23.9.1】

建築物衛生法(ビル管理法)と学校薬剤師 【第16号:23.2.1】

インフルエンザ対策と学校薬剤師 【第15号:22.12.1】

蔓延する白癬菌「新型水虫」に注意しよう!【第14号:22.10.1】

自然界の硫化水素に気を付けよう 【第13号:22.8.1】

学校プールの安全標準指針について 【第12号:22.6.1】

子宮頸がんと予防ワクチン 【第11号:22.4.1】

6年制薬学生実務実習について 【第10号:21.12.1】

衛生害虫と学校保健安全法 【第7号:21.8.1】

ドーピング違反とスポーツファーマシストについて 【第6号:21.6.1】

中古ボールのリユースは慎重に 【第5号:21.4.1】

インフルエンザについて 【第4号:21.1.30】

真菌について 【第3号:20.11.30】

季節性の花粉症 24.3.1

季節性アレルギー性鼻炎となるヒトは多く、その原因としてカビ、ダニ、綿ほこりなどを含むハウスダストや花粉などがあげられる。中でも季節性の花粉症は、さまざまな花粉によって鼻粘膜が刺激を受けて起こる通年性のアレルギー性鼻炎をいう。花粉症の特徴的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻つまり、目の痒み、涙、咳などである。この原因となる花粉には樹木と草花があり、春先のスギ、ヒノキ、ハンノキ、ハルガヤ、ホソムギ、ハルジオンなど、初夏のキョウチクトウ、イネ、カモガヤ、ヒメガマ、オオブタクサ、ブタクサなど、秋にはヨモギ、カナムグラなどの花粉が知られている。 Read more »

放射性物質(2) 23.12.1

福島原発事故に起因した放射性物質による学校環境汚染については、前号第18号(平成23年9月1日発行)で概説しましたが、引き続き放射性物質②として補充することとします。まず、よく使われる2つの単位について、ベクレル(Bq)は放射線を出す能力を示す放射能量の単位に対し、シーベルト(Sv)は放射線の人体に対する影響の度合いを示すものです。文部科学省が児童生徒等の被ばく暫定基準(年間積算量)として、20ミリシーベルト(mSv)〔毎時3.8マイクロシーベルト(μSv)〕を目安とした。平成23年5月27日には、年間1mSv(毎時0.19μSv)以下の目標を目指す方針を打ち出している。 Read more »

加湿器の功罪 23.12.1

湿度は、空気中に含まれる水蒸気量を表す尺度で、加湿とは空気中に水蒸気量を増加させることをいいます。それでは加湿器とは、いかなるものでしょうか。それは室内の乾燥を防ぎ、湿度を保つために工夫された電機器具の一種です。市販されている加湿器のタイプには①スチーム式、②気化式、③超音波式、④ハイブリット式(①+②)があります。このコラムでは、全国の学校で使用されている加湿器のタイプにこだわらず一括して加湿器として取り扱うこととします。 Read more »

放射性物質(1) 23.9.1

東日本大震災で発生した東京電力福島第1原子力発電所(福島原発)で原子炉炉心溶融の事故により、福島県を中心とした相当広い範囲の地域において放射能汚染に関する問題が多数氾濫している状況下にある。震災と、それに伴って発生した津波や液状化現象によって想像を超える大きな被害が生じた。

この場合の学校薬剤師は、学校保健安全法により学校環境衛生基準に係わる雑則(臨時検査)に従事することが規定されている。しかし、福島原発から排出された放射性物質の学校環境汚染については未知なる分野が多く、その対象としては飲料水、プール水、校庭の表土、雨水集積箇所、植物などがあげられる。また、福島原発から遠く300km以上離れた地域においても局地的に放射線量の著しく高い場所(ホットスポット)が点在することが判明しており、一層の注意が必要となる。いずれにしても放射性物質による学校環境の汚染は、感受性の高い子どもたちの健康影響を考慮した場合、その測定が必須となる。従って放射性物質の濃度が高い場合には様々な除染方法を駆使して、濃度の軽減をはかる必要がある。 Read more »

建築物衛生法(ビル管理法)と学校薬剤師 23.2.1

「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(建築物衛生法)において、延べ面積が8,000㎡以上の学校(専修学校は3,000㎡以上)は特定建築物となり、建築物環境衛生管理技術者の選任が義務づけられている。建築物の環境衛生の維持管理に関する監督等を行う国家資格で、建築物環境衛生管理技術者は、通称「ビル管」と呼ばれている。 Read more »

インフルエンザ対策と学校薬剤師 22.12.1

インフルエンザ【鳥インフルエンザ(H5N1)を除く】は、学校における感染症では第二種に分類されています。そのインフルエンザが流行する時期を迎え、学校薬剤師が活動する領域としては教室等の環境改善、消毒薬、マスク、鼻・口・手などのケアを挙げることができます。「インフルエンザ対策」としての教室等の環境改善では(1)換気、(2) 温度、(3) 湿度が重要で、これらの項目は学校保健安全法の「学校環境衛生基準j に測定法や基準値が定められています。(1)は患者のくしゃみや咳によってインフルエンザ等で汚染した室内空気を屋外の新鮮な空気で置換し、菌量を減らすことで感染の防止効果を高めることが期待されます。従って、休み時間には校内放送を活用した10分間程度の換気タイムを設けましょう。次に(2)、(3)では、特に冬型の気象条件である低温、低湿に長く生きるためインフルエンザ対策としては、逆に加温、加湿する工夫が重要となります。 Read more »

蔓延する白癬菌「新型水虫」に注意しよう! 22.10.1

今日では、水虫、水虫菌なる用語が、テレビや新聞等で頻繁に使われているようですが、医学的には白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症の一つが俗称「水虫」に該当します。従来の「水虫」は、Trichophyton rubrumやT.mentagrophytesの感染によって足底、足の指の間に発症するものです。この仲間に「たむし」、「ぜにたむし」、「いんきん」、「しらくも」、「爪水虫」等の皮膚疾患があります。21世紀に入って、海外遠征を多く行う柔道やレスリングの十代の生徒間で頭部や首筋などの体に発症する「新型水虫」が流行するようになった。この原因菌は南北アメリカや欧州で一般的にみられるT.tonsurans(トリコフィトン・トンズランス)で、神奈川県レスリング協会では県内で開催される大きな大会に出場する選手には、医師による診断提出を義務付け、本年1月には大会に先立って医師の診察で選手1名が出場停止を受けました。まさに「うっかりドーピング」に相当する処分の対象となってしまいました。2012年度には中学校で武道が必修化となることから、練習場や練習着を常に清潔に保ち、練習直後の体や頭などを十分洗う等の予防対策が重要となります。従って、各種練習場施設の建設のほか、練習場の掃除用具や洗濯機、シャワー等の完備が必要となります。

わが国の感染症法で真菌が関与した感染症は、新型水虫と同じ国々の風土病として海外渡航歴を有するヒトにコクシジオイデス症(四類感染症)が唯一の真菌症として存在する。いずれも命を落とすような重篤な症例は有りませんが、感染力の強い新型水虫に罹患すると、ふけが多くなり、かさぶたが出て、ひどいと頭頂部が禿げ上がったりするため、集中力や学習効率の低下に繋がる可能性があるので、十分な注意をしましょう。

【日学薬だより 第14号より】

自然界の硫化水素に気を付けよう 22.8.1

自然界の硫化水素(H2S)とは、火山性ガスや温泉などの天然に存在するものやパルプ製造工場、石油精製の副産物あるいは下水道、畜産事業場などのたんぱく質(含硫アミノ酸)の嫌気性細菌の分解によって発生する。このH2Sは、比重が1.19と空気よりも重たいため、特に無風状態の時などではすり鉢状の窪地に溜まることが多い。スキーなどで滑り降りて休憩する際やしゃがみ込んだ場合に死亡する事例が多いようです。従って、児童生徒らをハイキングや登山、スキー等に参加させる場合には、その山の過去の有毒ガスによる事故例を調べることも安心・安全の観点から重要です。 Read more »

学校プールの安全標準指針について 22.6.1

平成18 年7 月に埼玉県ふじみ野市におけるプール事故を踏まえ、平成19 年3 月29 日に文部科学省および国土交通省より「プールの安全標準指針」が通知されました。

本指針は、プールの排(環)水口に関する安全確保の不備による事故をはじめとしたプール事故を防止するため、プールの施設面、管理・運営面で配慮すべき基本的事項等について関係する省庁(総務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、(財)日本体育施設協会、(社)日本公園緑地協会)が統一的に示したものであり、より一層のプールの安全確保が図られるよう、プールの設備管理者に対して国の技術的助言として適切な管理運営等を求めていくものである。

内容は、第1章 指針の位置づけ及び適用範囲 第2 章 プールの安全利用のための施設基準第3 章 事故を未然に防ぐ安全管理として、安全管理上の重要事項や緊急時への対応について書かれています。

4月9日に掲載された「[改定版]学校環境衛生管理マニュアル「学校環境衛生基準」の理論と実践」(文部科学省発行)の第3 章 参考資料として掲載されております。

詳細につきましては、こちらのリンクよりご覧ください。

【日学薬だより 第12号より】