学校環境衛生

学校環境衛生とは?

文部科学省HPに学校環境衛生管理マニュアル改定版が掲載されています。

[改定版]学校環境衛生管理マニュアル「学校環境衛生基準」の理論と実践

学校環境衛生とは?

学校環境衛生とは、健康的で快適な学校環境を目指すための環境衛生活動をいい、

・児童生徒の生命を守り、心身の発育発達を促し、健康の増進を図ること。

・児童生徒の学習能率の向上を図ること。

・児童生徒の豊かな情操の陶冶を図ること。

を目的として進められなければなりません。

法律的には、学校教育法第12条で


学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない。

 

とされ、これにより学校保健法第2条で、


学校においては、児童、生徒、学生、又は幼児及び職員の健康診断、環境衛生検査、安全点検その他の保健又は安全に関する事項について計画を立てこれを実施しなければならない。

 

とされています。さらに、第3条で、


学校においては、換気、採光、照明及び保温を適切に行い、清潔を保つ等環境衛生の維持に努めて、必要に応じて、その改善を図らなければならない。

 

とされ、これに応じて保健体育審議会は学校環境衛生の基準について、


学校における環境衛生の整備を図るため、教室内の換気・採光・照明・保温その他の衛生基準、水飲場・水泳プールその他の場所の衛生基準、机・腰掛けその他の学習用具の衛生基準、学校給食に関する基準等の学校環境衛生の基準を設定する必要がある。(昭和39年)

 

と答申している。

この基準には、次のような趣旨が定められていて、

1. 全国の幼、小、中及び高校の環境衛生上共通な事項に限定

2. 判定基準は、健康上、教育上どうあるべきかという観点から設定

3. 項目ごとに示し、その中で、定期(学校薬剤師)に分けて示した

4. 技術的な面を多く盛り込んでいるが、その細部については言及していない

5. 今後、実施上の評価、技術的な進歩等によって将来検討を加える必要がある

これに基づいて、いろいろな検査が、定期・臨時の環境衛生検査、事後措置、日常における環境衛生活動として実施されてきました。しかし、最近、トリハロメタン、揮発性有機化合物の指針値といった新たな基準において、技術的な進歩、社会情勢の急激な変化等から細部に、又事後措置等にも言及せざるを得ない状況になっています。

「基準」って?

平成21年4月1日に施行された学校保健安全法第6条1.には、文部科学大臣は、学校における換気、採光、照明、保温、清潔保持その他環境衛生に係る事項について、児童生徒等及び職員の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準(以下この条において「学校環境衛生基準」という)を定めるものとする。

2.学校の設置者は、学校環境衛生基準に照らしてその設置する学校の適切な環境の維持に努めなければならない。

3.校長は、学校環境衛生基準に照らし、学校の環境衛生に関し適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なく、その改善のために必要な措置を講じ、又は当該措置を講ずることができないときは、当該学校の設置者に対し、その旨を申し出るものとする。

第1 教室等の環境に係る学校環境衛生基準
◆換気及び保温等◆採光及び照明◆騒音

第2 飲料水等の水質及び施設・設備に係る学校環境衛生基準
◆水質◆施設・設備

第3 学校の清潔、ネズミ、衛生害虫等及び教室等の備品の管理に係る学校環境衛生基準
◆学校の清潔◆ネズミ、衛生害虫等◆教室等の備品の管理

第4 水泳プールに係る学校環境衛生基準
◆水質◆施設・設備の衛生状態

第5 日常における衛生管理に係る学校環境衛生基準
◆教室等の環境◆飲料水等の水質及び施設・設備◆学校の清潔及びネズミ、衛生害虫等
◆水泳プールの管理

第6 雑則(臨時検査)



定期環境衛生検査(定期検査)

・ 定期検査は毎年時期を定めて、客観的・科学的に学校環境の実態を把握し、その結果基準に適合しないようであれば、必要に応じて適切な改善を行うなど、事後措置を講じるためのものである。

・ 検査の項目は学校薬剤師が直接その検査に当たるにふさわしいものと、学校薬剤師の指導に基づいて公衆衛生関係の検査機関に依頼して行うもの、また、学校薬剤師の指導助言のもとに教職員が直接その検査に当たるものなどがある。

日常における環境衛生(日常点検)

・ 日常点検は毎授業日、その実態を点検・把握しながら常に衛生状態を良好に保つように努め、また必要があれば事後措置を講じる検査である。これは教職員による組織活動の一環として行う。

臨時環境衛生検査(臨時検査)

感染症や食中毒の発生時や、発生の恐れがある場合、また風水害等により環境が不潔になったり、汚染された時などで検査が必要とされる時に行うもので、検査の方法や事後措置は定期検査に準じて行う。

1. 学校で下記(1)~(4)のような場合、臨時に必要な検査を行うものとする。

(1)感染症または食中毒、(2)風水被害、(3)新築、改築、改修等及び机、いす、コンピュータ等の搬入による揮発性有機化合物の発生におそれ、(4)その他必要なとき

2. 臨時検査は、定期に行う検査に準じた方法で行う

3. 定期及び臨時の検査結果の記録は、検査の日から5年間保存する。毎日授業日に行う点検の結果は記録するよう努め、記録は3年間保存に努める

4. 検査に必要な施設・設備等の図面等の書類は、閲覧に供し、保存する

「学校環境衛生臨時検査表」(2004年中越地震時)新潟県学薬作成

「学校環境衛生臨時検査表」(2004年中越地震時)新潟県学薬作成【PDF:91KB】