薬剤師資格証とは
「薬剤師資格証」とは、所持する人が薬剤師であることを証明する「物」であると同時に、内蔵するICチップに電子的なHPKI(保健医療福祉分野公開鍵基盤:Healthcare Public Key Infrastructure)証明書を内包し、電子署名等にも利用できる物です。
HPKI証明書は、医療ICTの世界で電子的な印鑑として利用できる「電子署名(Digital Signature)」と通行証の役割をする「認証(Authentication)」に利用可能です。
例えば、今後、一層の発展が予想されるICT技術を用いた地域医療情報連携基盤へのログインや、その中で利用する医療情報への電子署名、電子処方箋への調剤済み印の押印等への利用が見込まれます。
また、薬剤師資格証は、国が発行する薬剤師免許証を基に、本会が発行する薬剤師の身分を証明する「物」になりますので、大規模災害時等に薬剤師資格を示すこと等が可能と考えています。
HPKIセカンド電子証明書について
HPKIカードを用いることで、医師や薬剤師の医療分野国家資格を電子的に証明できる「HPKI電子署名」を行うことができる一方、カード型であることから、カードの紛失・破損時には署名ができないことで業務が滞ってしまうこと等が課題として挙げられていました。
そこで、日本医師会、医療情報システム開発センター、日本薬剤師会のHPKI認証局では、HPKIの利便性を向上させるために、「HPKIセカンド電子証明書(以下、「2nd電子証明書」)」の提供を開始することとし、2022年8月31日に3局共同のプレスリリースを行いました。
2nd電子証明書は、HPKIカード発行対象者に対して追加で発行される2番目の電子証明書です。これを、「HPKI電子証明書管理サービス」のクラウドサーバ上に格納し、事前に利用者が紐づけを行った生体認証機能付きスマートフォン等(モバイルデバイス)で認証を行うことにより、カードがなくてもHPKI電子署名を行うことが可能となります。
参考) プレスリリース「HPKIの利便性向上に向けたHPKIセカンド電子証明書の提供開始について」(2022年8月31日)