公益社団法人 日本薬剤師会

委員会の活動

組織・会員委員会

本会並びに都道府県薬剤師会に所属する薬剤師会員の、更なる拡充対策に向けた検討を行っています。また、入会に対する施策の在り方をはじめ、関連団体等の組織の状況把握と今後の組織強化に向けた実態調査の実施について、過去に行った会員拡充対策の成果等を踏まえた上で検討していくこととしています。合わせて日本薬剤師会館建設について、これまでの建設に向けた経過を踏まえ、引き続きの情報収集を行っています。

法制委員会

薬剤師に関係する法規・制度に関し、主に薬局・薬剤師に関連する事項についての法制面の検討を行っています。

医療保険委員会

調剤報酬や介護報酬の改定に向けて政策推進の観点から様々な検討を行っています。また、医療保険委員会の下には、病院や薬局の薬剤師、大学教員等によって構成される「薬価基準検討会」を設置し、新医薬品の保険適用に際して、薬学的知見や調剤業務などの観点から検討を行っています。

薬価基準検討会

新医薬品の薬価基準収載(保険適用)に際しては、厚生労働省保険局長より三師会(日本薬剤師会、日本医師会及び日本歯科医師会)に諮問することとされています。
本検討会では、保険適用の可否及びその理由について、薬学、薬剤業務等の点から審議を行っています。

一般用医薬品等委員会

一般用医薬品等の供給、販売制度における薬局・薬剤師のあり方について検討しています。要指導医薬品・一般用医薬品販売の適正な普及啓発、セルフケア・セルフメディケーションの普及促進、医薬品販売制度の正確な理解と遵守状況の向上に資する取り組み等を行っています。
また、一般用医薬品等委員会の下には、「薬局製剤・漢方検討会」を設置し、薬剤師自らが薬局において製剤・販売できる、薬局製造販売医薬品の普及・啓発に関する活動をしています。

薬局製剤・漢方検討会

一般用医薬品等委員会に設置された、薬剤師自らが薬局において製剤・販売が可能な薬局製造販売医薬品の普及と啓発を目的とした検討会です。薬局製剤に関する講習会への講師派遣や薬局製剤の実施を支援する活動に取り組んでいます。

薬局機能検討委員会

地域包括ケアシステムを基盤とした地域医療・保健等の提供体制において薬局・薬剤師がその役割を果たすため、かかりつけ薬局・薬剤師を基本としつつ、健康サポート薬局、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局といった薬局の理念・機能及び薬剤師サービスを発揮できる方策の検討と実施に取り組みます。また、国民理解の推進を行っています。

地域医薬品提供体制検討委員会

国民・患者へ、必要な医薬品を適切かつ過不足なく供給できる体制を確保し、薬局の機能及び薬剤師サービスを提供できるための環境整備を行うため、各種施策を検討し実施しています。

編集委員会

会員向けの会報誌「日本薬剤師会雑誌」に掲載する学術記事の企画立案を行っています。委員会では、会員が投稿した研究論文等の審査を行っています。ラジオNIKKEIの医薬情報番組「薬学の時間」(毎週木曜23時15分~30分放送)の企画も行っています。

医薬品情報評価検討会

医薬品情報を薬剤師に提供して医薬品使用の有効性及び安全性の確保に資するため、DSU(Drug Safety Update:医療用医薬品使用上の注意改訂の案内)解説を作成しています。DSU解説は、日薬医薬品情報として日本薬剤師会雑誌に掲載すると共に、日本薬剤師会ホームページで公開しています。

調剤業務・医療安全委員会

日本薬剤師会が作成する薬剤師の調剤業務に関する指針や医薬品安全使用に関する手順書等について議論し、法令改正(薬機法等)や薬物療法の高度化、時代に応じた薬剤師業務などを念頭に次期改訂の検討を行い、調剤業務・医療安全に関する検討を行っています。

生涯学習委員会

[生涯学習支援システムJPALS]を運営しています。薬剤師が日々の学習記録を蓄積し自己研鑽を積んでいくことで、国際薬剤師・薬学連合(FIP)が提唱する「継続的な専門能力開発」を実践でき、信頼され求められる薬剤師となるための生涯学習の継続を支援しています。

薬学教育委員会

薬剤師を目指す薬学生(大学薬学部、薬科大学)の教育に関する委員会です。特に、学生が5年生次に行う、薬局での実務実習がより充実した質の高いものとなるよう、全国の実習受入施設(薬局)や指導薬剤師と連携を図りながら取り組んでいます。

情報システム委員会

薬剤師を取り巻く各種の医療ICT施策に取り組んでいます。具体的には、全国保健医療情報ネットワーク、医療保険のオンライン資格確認、地域医療情報ネットワーク、電子処方箋の本格運用開始を見据えつつ、薬剤師の電子認証(薬剤師資格証の発行)や電子お薬手帳の普及について検討を行っています。

薬事関連情報評価・調査企画委員会

医薬品及び薬局・薬剤師の研究活動に関する情報収集を通じて、医療の発展に寄与することを目的とした活動を行っています。薬局へ来局した患者から薬剤投与後の発現した症状を収集・解析するDEM(Drug Event Monitoring)事業や地域における抗菌薬使用量調査など医薬品等に関する調査を実施しています。

公衆衛生委員会

感染症対策、薬物乱用防止対策等における薬局・薬剤師の役割及び活動のあり方について検討しています。公衆衛生に係るものとして、災害時の感染症対策や新興・再興感染症対策等につき議論をしています。

試験検査センター委員会

都道府県薬剤師会等の試験検査センターの協力のもとに、医薬品等の品質確認のための試験検査の実施にかかわる事業を行っています。試験検査を通じて、医薬品等の品質確保が確実に行われることを目指し、公衆衛生に貢献するために活動しています。

アンチ・ドーピング委員会

薬剤師のアンチ・ドーピング活動の支援及び国体開催地の都道府県薬剤師会の活動に対する協力・支援等を行っています。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の活動に対する協力・支援を行っています。アンチ・ドーピングに関しては、「薬剤師のためのアンチ・ドーピングガイドブック」の作成や薬剤師会アンチ・ドーピングホットラインの設置等を行っています。

国際委員会

薬学関連の国際団体である国際薬剤師・薬学連合(FIP)及びアジア薬剤師会連合(FAPA)等への協力、国際会議への薬剤師等の参加促進などの検討を行っています。国内・海外の薬剤師等及び薬剤師会の交流が継続するように、国際交流の推進を目的とした活動を行っています。

災害対策委員会

大規模地震や近年頻発する気象災害等に備えて、BCP(事業継続計画)の運用や各都道府県薬剤師会・関係団体との連携協力等、災害対策における日本薬剤師会の関与のあり方について検討しています。また、災害時における情報共有の重要性に鑑み、安否確認システムの利用拡充等、連絡体制の整備についても取り組んでいます。

臨床・疫学研究倫理審査委員会

平成28年8月より倫理審査の受付を行っています。自県及び近隣県の薬剤師会や大学、病院に設置された倫理審査委員会等への審査申請を検討したものの、審査申請が難しい場合は本会で倫理審査を受け付けています。

臨床・疫学研究推進委員会

臨床研究に係る手順書等の整備を行うなど、都道府県薬剤師会の倫理審査体制の整備を支援しています。また、会員に対する研究倫理や倫理審査に関する啓発を目的として、資材の作成・提供を行う他、研究者の研修に必要なe-ラーニングコンテンツを制作しJPALSで配信しています。

健康サポート薬局研修委員会

かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する機能を備えた「健康サポート薬局」に関する研修に取り組んでいる委員会です。(公財)日本薬剤師研修センター、都道府県薬剤師会と協力し、全国で研修が受講できる体制づくりに取り組んでいます。