2022.07
※募集は終了いたしました。ご応募ありがとうございました。
本会では、2021年度に引き続き、調査・研究事業の一環として薬剤師職能振興研究助成事業を実施し、対象となる研究に助成金の交付を行うことといたしました。
その背景としては、現在、国の政策立案においては、客観的なエビデンスを活用して政策の効果的・効率的な決定・運営を目指す取り組み(EBPM)を進めています。これは、医療分野においても同様であり、薬剤師・薬局の薬物療法提供の取り組みを極力数値化していくことが必要です。また、循環器疾患、糖尿病やリウマチなど個々の疾病の薬学管理や、小児や妊婦など患者の特徴に応じた薬剤師・薬局の取り組みついても研究という枠組みの中で実施し、発表していくことが第3者の目から見た「見える化」であり、社会に対しても理解を求めやすくなります。
日本薬剤師会としては、薬剤師・薬局が置かれている状況を把握し、その改善に向けてのEBPMを実践したいと考えており、そのためには根拠を持って薬剤師・薬局の主張を行うための材料を得ることが必要です。
本事業は、医療及び薬事衛生における薬剤師職能および薬局機能について、発展を希求する研究や状況調査に対して助成し、もって国民の健康な生活に貢献することを目的として実施いたします。助成にあたっては、この目的を達成できると判断される研究を対象といたします。
2022.12
薬剤師職能振興研究助成事業について、厳正な審査の結果、令和4年12月13日開催の本会理事会において以下の調査・研究が採択されましたのでお知らせいたします。
石塚 洋一(所属:熊本大学薬学部・大学院生命科学研究部)
「薬剤師業務のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速する医療デジタルデバイスを活用した新しい患者アセスメント教育プログラムの立案と評価」
助成額
1,950,000 円
村木 優一(所属:京都薬科大学臨床薬剤疫学分野)
「薬局薬剤師によるAMR 対策への提言に向けた居宅訪問による抗菌薬適正使用の実態調査」
助成額 1,800,000 円
朝居 祐貴(所属:国立病院機構三重中央医療センター)
「慢性腎臓病患者における自宅での血清カリウム値の適正化を目指した保険薬局の介入~カリウム制限食への意識向上を目指した多職種連携~」
助成額
1,130,000 円