日本薬剤師会では、会員の生涯学習を支援するためのシステムを構築するにあたり、より実効性があり、意欲やモチベーションを維持・高揚する生涯学習制度の構築には何が必要なのか、薬剤師とは何かをもう一度原点から見つめ直した結果、薬剤師が目指すべき目標を明確に示すことにあるとの考えに至り、その具体的指標として「薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード(平成20年度版)」(Professional Standard,以下PS)を作成し、平成21年4月に公表いたしました。そして、JPALSのシステム構築に伴い、各PSにクリニカルラダー(Clinical Ladder, CL)を設定するとともに、PSの項目を2つ追加し、以下5領域、全383項目を「平成23年度版」として公表しております。
その後、薬剤師が担う任務が拡充したこと、社会環境の変化等により社会からの要求や薬剤師が身につけるべき能力が拡大・高度化していることなどから、PSを全面的に見直し、「令和4年度版」として改訂いたしました。
「令和4年度版」では、PSの5領域はそのままに到達目標は398項目とし、また、これまで領域2「医薬品の適正使用」のみに設定していた「小領域」を全領域に設定し、学習する領域がより分かりやすい指標となっています。
さらに、JPALS認定薬剤師制度の改正(令和8年4月施行)に伴い、一部改訂し、「薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード(令和8年改訂)」といたしました。
この一部改訂は、制度改正によりCLレベルを廃止するため、「令和4年度版」に設定されていたCLレベルを削除するとともに、到達目標の整理・統合を行ったものです。
JPALS上で「薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード(令和8年改訂)」が適用されるのは、令和8年1月11日からとなります。
JPALSをご利用の方におかれましては、JPALSサイトのお知らせ等も併せてご覧ください。
PSの5領域
- 1.ヒューマニズム(倫理)
- 2.医薬品の適正使用(安全性,有効性,経済性)
- 3.地域住民の健康増進(薬物乱用防止,セルフメディケーション)
- 4.リスクマネジメント
- 5.法律制度の遵守
PSの詳細は以下のPDFファイルよりご確認ください
薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード【PS】(令和8年改訂)※令和8年1月11日から適用
薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード【PS】(令和8年改訂)(新旧対照表)
薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード【PS】(令和4年度版)
PS(令和4年度)「 領域、一般目標、小領域」一覧
「平成23年度版PS」と「令和4年度版PSの小領域」対応早見表
薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード【PS】(平成23年度版)
その他経緯等
PSの主な検討経過